「ロバート・マーサーと中国共産主義は二次の近距離に」
The two degrees of separation between Robert Mercer and Chinese Communism
というブログ記事でルイス・プロイェクトはニューヨークタイムズのロバート・マーサーとその娘レベッカに関する記事(4月11日)を引用してケンブリッジ・アナリティカ、マーサーの新しい会社エメルダータ、ブラックウォーター設立者エリック・プリンスと中国共産党との繋がりを指摘した。
(NYT記事引用)
(NYT記事引用)
フェイスブックの醜聞は、マーサーがビッグデータの世界にビジネスを拡張しようとしている矢先に打撃を与えた。公表されている記録によれば、レベッカ・マーサーとその妹ジェニファー、そしてアレクサンダー・ニックスは8月に設立された英国のデータ会社エメルダータの取締役である。この会社はケンブリッジ・アナリティカとその提携会社SCLグループの重役によって設立されたと英国企業記録にある。法人設立文書にはエメルダータは「データ処理、ホスティングと関連する事業」を専門とするとある。SCLの職員は英国テレビ局のチャンネル4に、エメルダータは去年SCLとケンブリッジ・アナリティカを一つの企業体下に統合するために設立されたと述べた。マーサー親子が先月どのような意図でこの会社の役員会に参加したかは不明だ。もう一人のエメルダータの取締役はジョンソン・コー・チュン・シュンという香港の金融業者で、エリック・プリンスの事業パートナーである。プリンスは米国教育長官のベッツィー・デヴォスの弟で、以前ブラックウォーターとして知られる民間安全保障会社の設立者である。コー氏はプリンス氏のアフリカに焦点を置くロジステイックス会社、フロンティアー・サービシーズ・グループの有力株主であり、副会長でもある。彼はエメルダータについて発言を控えた。コー氏とプリンス氏は中国政府と繋がっている。フロンティア社へのもうひとつの有力株主は中国国営の金融複合企業シティック社で、数十年の間、共産党エリート家族の子息子女を雇ってきた。
このことから、マーサーのエメルダータは単にSCLグループ(ケンブリッジ・アナリティカ)の新しい名前でしかなく、その業務も強力なコンピューターシステムを用いて公的、私的両方のデータ分析による選挙介入などであるとみられる。
フロンテイアー・サービシーズ・グループの最大株主はシテイック・グループという中華人民共和国国有の投資信託会社である。アフリカでの事業の他に、FSGは中国の一帯一路イニシアティブ支援の契約も結んだ。その中には中国の新疆自治区に一連の基地を作ることも含まれており、現地のウィグル人不穏分子を抑えるためとみられる。
FSGの現在のビジネスは南スーダンが中心となっており、中国と南スーダンとの提携に敵対する部族の民兵の攻撃から中国の石油採掘場を守っている。オークランド協会の報告書によれば、「プリンスはブラックウォーター以降の年月のほとんどを緊急展開できるロジスティックス、諜報、そして安全保障能力の構築に費やした。彼のロジスティックス会社フロンテイアー・サービシーズ・グループ(FSG)は出先機関をアフリカ、地中海地域に持ち、すぐに中央アジアにも持つことになる。
プリンスが米軍特殊部隊の退役者などを雇って中国がリスクの高い地域に投資するのを助けるという図である。エメルダータのビッグダータ分析、サイコグラフィックによる有権者の心理操作、そして諜報機能がフロンテイア・サービシーズ・グループの軍事、ロジステイック、諜報機能とどのような関係を持つのだろうか。

この相関図はウェンデイー・シーゲルマンによる。
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