2014年6月24日火曜日

米国、ヨルダンの秘密基地で ISISを訓練

以下の記事はグローバル・リサーチに掲載された "U.S. Trained ISIS at Secret Jordan Base" の訳です。(By Aaron Klein, June 18, 2014) 
http://www.globalresearch.ca/u-s-trained-isis-at-secret-jordan-base/5387532 


アーロン・クライン (WBD 記者 エルサレム支局長)

 イラクとレバントのイスラム国(または、イラクとシリアのイスラム国、ISIS)のメンバーが2012年に秘密のヨルダン基地に勤務している米国指導官から訓練を受けていた、とヨルダン政府当局者が報告している。

それらの当局者は、数十人のISISメンバーがシリア内でのバシャール・アル・アッサド政権に対する反乱勢力への極秘支援の一環として訓練を受けていた、と述べた。その訓練は将来イラクでの軍事作戦に使われることは想定されていなかった、とも述べた。シリアで戦うための米国の訓練を受けていたすべてのISISメンバーは当初アル・カイダなどの過激派との繋がりがあるか調べられた。

2012年2月にWNDが初めて米国、トルコとヨルダンがシリア反政府勢力の訓練基地を営んでいることをレポートした。この基地はヨルダンの北部砂漠地帯にあるサファイという町にある。このレポートはその後他の数々の報道記事によって裏付けられている。

昨年3月ドイツの週刊誌デア・シュピーゲルはアメリカ人がヨルダンでシリア反政府派を訓練していると報じた。訓練参加者と組織者についてデア・シュピーゲル記事を引用すると、それが民間会社で働いているアメリカ人なのか米軍に属している者なのかはっきりしていない。しかし、その記事には組織者の何人かが制服を着ていたとある。レポートによればそのヨルダンでの訓練は対戦車兵器の使用に焦点が置かれていた。

そのドイツの週刊紙は、ヨルダンの南と東にある2つのキャンプで自由シリア軍の総員1200名を訓練するという米国の計画の最中に、3ヶ月に渡って200人の男たちが訓練を受けた、と報告している。

英国の新聞ガーデイアン紙もまた昨年3月に、米国のトレーナーがヨルダンで英仏の指導官とともシリアの反政府勢力の支援をしていたと報じた。

ロイターは、米国防総省の広報担当官がドイツ誌のレポートについて直ちに声明を発表することを拒否した、と報じた。仏外務大臣と英外務・防衛相もロイターにコメントすることを差し控えた。

ヨルダンの当局者らはイラクでの派閥抗争の暴力 が自国とシリアに波及することを懸念しつつWNDに語った。ISISは以前ユーチューブに、ヨルダンに行って彼らがイスラムの敵とみなすアブドゥラー国王を「殺す」と 脅しているビデオを載せた。

WNDは先週、サウジアラビアがISISに武器を供給し続けており、サウジがアル・カイダとつながるグループを支援する立役者であるというヨルダンとシリア政権情報筋に基づく報道をした。

WNDはさらに、イラク首相ヌーリ・アル・マリキ政府の高官とコンタクトのあるシーア派情報筋によれば、オバマ政権はイラクの2都市を占領し、いまやバグダッドをも脅かしているアル・カイダに触発されたグループもまた、トルコで訓練戦闘員であったことを2ヶ月前から知っていた、とレポートした。

その情報筋はWNDに、イラクとシリアのイスラム国(ISIS) のイラクグループ訓練キャンプの少なくともひとつはトルコのアダナの近くのインジルリック空軍基地の周辺にあり、この基地には米国の人員と設備が配置されている、と語った。

彼はオバマを米国がイラク戦争をとおして樹立を支援したマリキ政権を脅かす攻撃の「共犯者」 と呼んだ。この情報筋はトルコでの訓練後数千人のISIS戦闘員がシリアを経由して、厳格なイスラム法またはシャリアに基づくイスラム・カリフを樹立する運動に参加するためイラクに渡った、と語った。