2013年4月1日月曜日

ブラックウオーターはCIAの延長、設立者プリンス認める


 
政府と民間軍事会社との関係は単なる外注による雇用関係ではない。そのことをはっきりと示したのがブラックウオーターへの起訴とその法廷文書、そしてそれに続くThe Daily Beast による創設者エリック・プリンスへのインタビューである。http://www.thedailybeast.com/articles/2013/03/14/exclusive-erik-prince-on-blackwater-s-secret-cia-past.html


以下は3月14日にそれらを基に書かれたRTの記事を訳したものである。

http://rt.com/usa/blackwater-cia-extension-prince-273/ (3月16日アクセス)

Blackwater was CIA's extension, founder Erik Prince admits

ブラックウオーターはCIAの延長と設立者エリック・プリンス認める

ブラックウオーター(現在はアカデミの名で知られる)の設立者エリック・プリンスは彼の会社が「実質的にCIAの延長」であり、この組織から指示を受けていると述べた。

デイリービーストに木曜(3月14日)に載ったインタビューでプリンスはブラックウオーターが特に2000年代の初期に中央情報局と深い結びつきがあったことを暴露した。先月連邦検察はブラックウオーター人員らに対する重罪起訴を取り下げた。これらの被雇用者が米国政府の指令によって活動していたことが判明したからである。3年にわたる訴追手続きの後、社の殆どの重役は無罪放免となり、2名が執行猶予と大して変わらない自宅謹慎と5千ドルの罰金を科されたのみだ。

しかし数万ページにわたる裁判文書は会社がこの3年間に主張し続けたことを浮き彫りにした。それはブラックウオーターそのものがCIAの延長だったことだ。

「ブラックウオーターはCIAに欠けていた専門指導員や設備を提供したときから共同で活動するようになった」とプリンスはデイリービーストに語った。「その後数年の間に社はCIA局内でできない、またはする意思のない危険な使命を何度も依頼され、それによって局の実質的な延長となった」。

議員らは初めCIAは「使命を確実に遂行する技術と能力を確保するためにブラックウオーターなどの外部コントラクターを使う必要がある」と信じていたと引退した下院議員のピート・ホークストラは述べた。しかしこの関係は実際信じられていたよりもずっと緊密なものであった。

2005年にヨルダンのアブドゥッラー国王が米国を訪れた際、ノースカロライナ州モヨックにあるブラックウオーター本部を訪れた。そこで社の幹部らが国王に改良型ブッシュマスターAR-15ライフルとレミントン・ショットガンを贈呈した。それらの武器にはブラックウオーターのロゴのラベルが付いていたが、プリンスはCIAが「局のものがアブドウッラーへの贈り物を用意するのを忘れたとき」これらの拳銃を彼に贈呈するように言ってきた、と語った。

2008年にアルコール・たばこ・火器取締局(ATF)がブラックウオーター本部の強制捜査をしたとき、アブドウッラーに贈呈された拳銃は情報局職員二名の個人所有物として登録されていることが判明し、現在それらがヨルダン王室所有であることを示す書類はなかった。

ATFはさらに、ブラックウオーターの武器の多くは不法に購買されていること付き止めた。それらの武器のうちのいくつか、ルーマニアAK-47と17ブッシュマスターAR-13などは、銃身部を違法に短くされており、連邦銃器法に違反して他国に輸出されていた。

ブラックゥウォーターは、これらのすべて件はCIAの代理として行われていたと主張した。法廷文書はCIA高官らの宣誓供述書を含み、ブラックウオーターが彼らに武器と訓練を提供していたとが証言されている。法廷文書のひとつには“EriK P 自身がCIA幹部としてリストに載っている。

文書のひとつには「CIAは世界各地での作戦にブラックウオーターを恒常的に使っている」とある。「これらの任務は契約として書面に記されているものとそうでないものがあり、非正式な要請に基づいている。多くの場合CIAはブラックウオーターの援助に対して何の支払いもしていない。ブラックウオーターもまたCIA幹部や諜報員を雇っており、CIA諜報員や幹部が極秘任務や潜入任務を行うときにカバーを提供している。多くの面でブラックウオーター自体、または少なくともその一部はCIAの延長である。

プリンスはデイリービーストに、CIAに無料でサービスを提供することに同意したのは「愛国的な義務」によると述べた。そして現在はアカデミとして知られるブラックウオーターを2億ドルで売った後でもプリンスはこの会社を訴追した検察に恨みを抱いている。

「ブラックウオーターはCIAのために命を危険にさらす任務を数え切れないほど行ってきた」と彼は言う。「そのお返しに政府がしたことといえば、わが社員を要請されたことを忠実に行ったことによって起訴することだ」。